一般社団法人のと復耕ラボ

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お知らせ

熊本地震災害支援報告 8/10~8/16

まず初めに、このたびの熊本での支援活動に際し、ご支援・ご寄付をお寄せいただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。

寄付金につきましては、現地での支援活動に活用させていただきました。なお、活動終了後の余剰金につきましては、熊本の現地で継続的に支援活動を行っている団体へ寄付させていただきます。

活動報告

事前に支援物資や必要な資機材の積み込みを行い、8月10日(月)午前8時に輪島を出発しました。

熊本までの道のりは約1,000km。車両3台、6名のメンバーで交代しながら運転し、翌日午前1時頃に山口県宇部市へ到着。その日は宇部市内で宿泊しました。

翌朝7時に宇部市を出発し、午前11時頃に熊本市へ到着。今回の活動では、水害発生時から定期的に能登へ支援に来てくださっていた熊本のボランティアの方のご自宅を、活動期間中の拠点として使わせていただきました。

到着後はすぐに、NGO結さんが活動拠点としている西福寺へ向かいました。

そこで、外浦を未来をつくる会のあやなちゃんに手配していただいた「塩田村の塩」と「塩田村の塩飴」と「塩レモンサイダー」を、現地で活動するNGO結さんへお渡ししました。

その後は、シャワーボックスの移動作業や、大工チームによる給水設備の設置サポートなど、現地で必要とされている作業に取り掛かりました。

現地の暑さと熱中症対策

熊本では日差しが非常に強く、輪島市と比べても体感温度がかなり高く感じられました。

空調服の着用や、こまめな水分・塩分補給など熱中症対策を徹底しながら活動しましたが、それでも直射日光の下で長時間作業を続けると、少しクラクラするほどの厳しい暑さでした。

安全を最優先に、適宜休憩を取りながら活動を進めました。

現地の交通状況

私たちは熊本市内を滞在拠点としていましたが、活動先の氷川方面へ向かう道路では、朝夕を中心に大きな渋滞が発生していました。

通常であれば一般道で1時間弱ほどの距離でも、渋滞によって約2時間かかることがあり、高速道路を利用した場合でも、インターチェンジ出口付近の混雑により、通常40分ほどの道のりが約2時間かかることもありました。

移動そのものにも多くの時間を要する状況で、被災後の道路状況や交通への影響の大きさを、現地で実感しました。

なお、現在は松橋IC〜えびのIC間については復旧しています。

2日目 NGO結さんの活動に参加

この日から新たに大工チーム2名が応援に駆けつけ、メンバーを3チームに分けて活動を行いました。

作業内容は、**「拠点の物資コーナーの棚づくり・整理」「幼稚園の給水設備の応急対応」「拠点の仮設屋の増設」**の3つです。

物資が保管されている小屋では、今後カフェスペースを設ける予定とのことで、限られた空間を有効に使えるよう、物資をコンパクトに収納できる棚づくりと整理を行いました。

幼稚園の給水対応では大工チームが現場に入り、これまでの経験を生かしながら、廃材や現地で調達した配管などを活用してタンクを設置。まずは水を使える環境を確保するための応急対応を行いました。

仮設屋根チームでは、単管パイプとブルーシートを使い、拠点を雨から守るための屋根を増設しました。支援活動を継続していくうえで、活動拠点回り整えることの重要性を改めて学ばせていただいた一日となりました。

被災地では、その場にある資材や限られた環境の中で工夫しながら、「今、必要なもの」を一つずつ形にしていくことが求められます。それぞれが持つ技術や経験を生かし、現地の方々と連携しながら作業を進めました。

3日目も引き続き、NGO結さんの活動に参加しました。

この日は、玄関ドアの応急処置をはじめ、幼稚園2箇所の給水設備対応、木製ドアの設置、冷蔵庫の搬出、トイレの排水不良対応、ビニールハウス内で倒れていたボイラーの立て起こし、駐車場の破損した排水蓋の応急処置など、各地でさまざまな作業を行いました。

また、インスタントハウスの入口部分にスロープと屋根、手すり付きのステップを設置しました。

それぞれの現場に分かれて作業を進めながら、人手が必要な現場には全員が集合して対応するなど、状況に応じて柔軟に動きました。作業の終盤には、進捗が遅れている現場へ全員で合流し、最後まで協力して作業を進めました。

インスタントハウスにお住まいの方は足が不自由で、仮住まいとして使用しているインスタントハウスへの出入りにも大きな負担がかかっていました。

そこで、少しでも安全に出入りできるよう、段差に合わせたステップと手すり、スロープを設置し、雨天時にも利用しやすいよう入口には屋根を取り付けました。完成後、家主さんが安心された様子を見せてくださったことが、とても印象に残っています。

作業の途中には、能登半島地震の際にも大変お世話になった登山家の野口健さんが現場を訪れ、一緒に記念撮影をする機会もありました。

野口さんの明るさとエネルギーに、活動していたメンバーだけでなく家主さんも自然と笑顔になり、現場全体が一気に明るい雰囲気に。

さまざまな現場を行き来しながら、その時その場所で必要とされていることに対応する一日となりました。

4日目は、結っこ盛岡の石川さんのサポートのもと、宇城市にある「ウイングまつばせ」で炊き出しを行いました。

今回は「能登から熊本へ」という想いを込め、能登の食材を使ったメニューを用意しました。

外浦の未来をつくる会のあやなちゃんが手配してくれた「奥能登塩田村の塩飴」「塩レモンサイダー」、寄付していただいた「カボチャ」、白米千枚田愛耕会さんからご寄付いただいたジャガイモなどを活用し、冷たいお蕎麦やカボチャプリンを提供させていただきました。

能登から持ってきた食材を通じて熊本の皆さんに少しでも元気を届けることができたように感じます。

ウイングまつばせには、全国各地から多くの支援者が集まっており、医療従事者や各自治体の職員の方々など、さまざまな立場の人たちが支援活動に携わっていました。

駐車場には輪島市のトイレカーも設置されていました。

能登半島地震の際、被災地ではトイレの確保が大きな課題となりました。その経験があったからこそ、熊本で災害が発生した際に、いち早くトイレカーを届けるという支援につながったのだと思います。

かつて支援を受けた能登から、今度は熊本へ。

支援する側、支援される側という一方向の関係ではなく、災害を経験した地域同士が、それぞれの経験やできることを持ち寄り支え合っていく。現地に集まる人たちや輪島から届けられたトイレカーを目にし、助け合いの気持ちと、人と地域とのつながりを改めて深く感じる一日となりました。

活動を終えて

炊き出し終了後は、今回の活動拠点としてご自宅を提供してくださった谷口さんが、熊本名産の馬刺しを用意してくださり、みんなでささやかな慰労会を行いました。

もう少し熊本を堪能したい気持ちもありましたが、お盆の帰省ラッシュによる混雑を考慮し、当初15日に予定していた出発を14日の夜へ変更。下関で一泊し、翌日は丹波で一泊した後、無事に輪島へ戻ることができました。

今回、熊本の現地を実際に訪れ、多くの古民家が被害を受け、倒壊している様子も目の当たりにしました。

被災地の状況は、やはり実際にその場所へ足を運び、自分の目で見なければ分からないことが数多くあります。また、ボランティアに求められるニーズも一定ではなく、その日、その時の状況によって刻々と変化していきます。

同じ災害支援であっても、その土地の地域性や地盤、道路・水道などのインフラ状況によって、必要とされる支援の内容は大きく異なります。

能登での経験をそのまま熊本に当てはめるのではなく、現地の状況を見て、話を聞き、その場所で本当に必要とされていることに柔軟に対応することの大切さを、今回の活動を通じて改めて感じました。

最後になりますが、今回の活動にあたり食材や物資をご提供いただいた各団体の皆さま、ご寄付をお寄せいただいた皆さま、そして活動期間中の拠点としてご自宅を提供してくださった谷口さんをはじめ、現地で活動を共にしてくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。

本当に多くの方々のご支援とご協力があったからこそ、熊本での支援活動を行うことができました。

本当にありがとうございました。

また、今後予定している2回目の熊本支援についても、現地の状況を見ながら準備を進めております。
活動を実施した際には、改めて皆さまにご報告させていただきます。

引き続き、私たちにできる範囲で支援を続けてまいります。
今後とも、のと復耕ラボをどうぞよろしくお願いいたします。